高齢化が進む台湾で、介護の現場を支えているのは、ほとんどが海外から来た出稼ぎ労働者たちだ。彼らを共に生きる存在として、受け入れようとする社会の取り組みを描く。
伝統的に家族が介護を担ってきた台湾では、高齢者が施設に入居することに抵抗感が強い。このため自宅での介護が中心となるが、その役割を担っているのは、インドネシアなど、海外から来た労働者たちだ。その数は23万人に達する。住み込みで働く彼らを、家族のように大切にする人がいる一方で、長時間労働や、雇い主のハラスメントに苦しむ労働者も少なくない。外国人なしには成り立たなくなった台湾の介護の現状と課題を描く。