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2011年9月24日 ドキュメンタリーWAVE “ネズミ族”と呼ばれて ~北京・地下住人の日々~

中国の首都・北京の地下には、巨大な地下空間がある。1960年代にソ連の核攻撃に備えて作られた防空壕をはじめ、現在も、大きなマンションには防空壕施設の併設が義務付けられているからだ。その地下空間に、今、推定100万人が暮らす。住民の多くは、住宅価格の高騰によって地上には住めなくなった出稼ぎ労働者や、就職できない若者たち。通称「ネズミ族」。格差社会の最下層に生きる彼らにとって、地下アパートは願いを適える最後の砦となっていたが、北京市当局は相次ぐ失火や治安の悪化、周辺住民とのトラブルを理由に、住民を退去させる方針を打ち出している。番組は、地下アパートにカメラを据え、繁栄する都市の底辺を支えるネズミ族たちの日々を描く。