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2013年8月4日 証言記録 東日本大震災「~静かな湾に押し寄せた大津波~」

証言記録 東日本大震災 岩手県大船渡市 ~静かな湾に押し寄せた大津波~

岩手県南部の大船渡湾は内陸部に深く入り込んだ波静かな天然の良港だった。沿岸には魚市場やセメント工場があり、漁船や運搬船など様々な船が行きかっていた。2011年3月11日の地震直後、漁師たちは船を守るために沖へと出ようとした。しかし、大津波は、湾の入り口に両岸から突き出した防波堤の間で勢いを増し、2隻の漁船を飲み込んでしまう。一方、湾の奥深くに停泊していた運搬船も津波に襲われた。ロシアから来た魚の運搬船は操縦が出来なくなり、岩山に乗り上げて座礁してしまう。命からがら助けを求めたのは日本の大型セメント運搬船だった。
あの日、大船渡湾で荒れ狂う波に翻弄されながらも、船を守るために必死に闘った漁師と船乗りたちの証言を記録する。

第19回 大船渡湾ED6190-9069