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Asia Insight 「出稼ぎ大国 ネパールの現実」

200万人が海外で働く出稼ぎ大国ネパール。中東などの国で、過酷な労働環境に置かれ、健康被害を訴える労働者が後を絶たない。死亡する労働者も年間1000人を超える。

国民のほとんどが農業に従事するネパール。家族の暮らしを支えるため、多くが海外へ出稼ぎに行く。彼らの仕送りは、国のGDPの4分の1を占める。しかし、中東などの出稼ぎ先で彼らを待っているのは過酷な労働環境だ。猛暑の中、十分な水を与えられず、腎臓病などを患う労働者が後を絶たない。帰国しても十分な仕事に就くことができず、透析などの治療費が、彼らの生活を圧迫する。出稼ぎ大国ネパールの厳しい現実を見つめる。