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Asia Insight 「韓国 半地下住民はどこへ行く」

2022年8月に韓国を襲った記録的豪雨。浸水被害が大きかったのが半地下住宅だ。ソウル市は半地下住宅をなくす方針を打ち出したが、低所得の住民には行き場所がない。 韓国の半地下住宅は元々、北朝鮮の空襲に備える防空壕として作られた。しかし長年にわたり、住宅不足が続くソウルでは、日当たりも換気も悪く、浸水被害を受けやすい半地下に、20万世帯が暮らしている。その多くが他に行き場所のない低所得者層だ。8月の豪雨災害を受け、ソウル市は半地下住宅の新築を禁止し、既存の住宅も20年以内になくす方針だ。しかし半地下の代わりとなる住宅についての抜本的な対策は示されていない。