ローディング

A Treasured Creation ”Senko Hanabi”Sparklers

日本の夏の風物詩として、江戸時代より親しまれてきた線香花火。しかし、花火ができる場所が少なくなったり、原料の枯渇、外国産花火の台頭によって、国産線香花火は消えつつあるのが現状です。現在、日本で作っているのは、2社しか残されていません。

福岡県みやま市の筒井良太さんは、赤橙色の和火を守る職人です。「線香花火は、安定と不安定を作ることでいい火花が咲く。落ちるか、落ちないか、ギリギリを狙った究極の線香花火を作りたい」と言う良太さん。明け方まで燃焼実験を繰り返し、10年以上かけて、秘伝の火薬をつくました。奥さんの今日子さんは、夫をサポートし続け、里山のお婆ちゃんたちも、戦前からつないできた、こよりの技術で、線香花火づくりの伝統をつないでいます。そうして、一本一本作られた線香花火は、ある家族の大切なひと時を生み出していました。

花火も美しいけど、その周りにいる人たちが、本当に美しい!”ただそこにある日常と、線香花火にまつわる営み”を、映像と音のみ(ナレーションなし)で描きました。1分半ほど儚く美しい光が生み出す”愛の物語”です。